しじみとしめじ

こんばんは。

雑誌の「暮しの手帖」に、料理家の高山なおみさんの「気ぬけごはん」という連載があります。
写真はなく文字だけで料理の作り方が紹介されている連載です。
その料理を思いついたいきさつや、その味を連想させる思い出話なども書かれています。
今回は「アラブ風パスタ」でした。

作ってみようと、スーパーへ行って材料を買い、
家に帰ってレシピのページを読み返してみたら「しじみ」と「しめじ」をかんちがいしていて、使うのは「しめじ」のほうでした。こちらにあるのは「しじみ」。

気を取り直して、挽肉にスパイスを入れます。本当は5種類ほど入るのですが、クミンシードだけ。
平たい肉団子にして、ニンニクスライスとブロッコリー(しめじの代わり)を炒めてアンチョビソースで味をつけます。
肉団子の表面に焦げ目がつくまで炒めたらバターを入れて、パスタのゆで汁を入れて乳化させる、とかいてあります。こういうところは自分では思いつかないから、レシピを読んでよかったと思うときです。
本当は高山さんは紫タマネギを薄切りにしてさらしておいて添えるのですが、こちらはちょっぴり苦手なのでタマネギの使用はとどまりました。さらに高山さんは最後にチーズをすりおろしてたっぷりとかけるのでしたが、すりおろすすべなく、こちらは粉チーズを。
豚ひき肉のところも鶏ひき肉にしたりと、どんどん内容が変わっていくのが、また良しです。
多分、この連載の良さは、食材を大きく切り取ったイラストみたいに大胆な気持ちで、文字だけの話し言葉で料理がおおらかに作られていくところ。
器用な人も、不器用な人も、料理をふだんしない人でも、
色々変えて勝手にやることも、どうぞどうぞとさせてくれる、今度は何かなーとまた楽しみになる連載。
素敵な料理家さんです。

だんだん寒くなってきますが、あたたかい料理のおいしい季節の到来でもありますね。
くれぐれも体調にはお気をつけて、旬のものをあつあつで味わってください!