読書の春

読んでいる途中の本ですが、2冊を、面白そうなのでご紹介です😊

「人新生(ひとしんせい)の資本論」 斎藤 幸平
SDGsなどで、環境についてのいろいろな情報が増えているなあ、という状態のさなか、寄って、引いて、のうち、引いて、ふかんして環境問題や経済を考える本という印象です。
何かをたくさん作るには場所やエネルギーが必要で、
その何かの代わりになる新しいものを作る時も、必要な場所やエネルギー、労働力がある。
何を作り何を使うか、それよりも原因は別のところにあるのでは、という視点や気づきは、先進国からは見えにくい部分がありました。
以前読んだ本にあった、宇宙の博士スティーブンホーキングの考えで、宇宙を見ている者が存在するのは、宇宙が今のように穏やかだから
裏を返せば宇宙がいまの穏やかな状態ではなかったら、知的生命も存在は不可能だというニュアンスの言葉があったのですが、
環境と生命はひとつながりだということをふかんして見れそうな本です。
そしていろいろな問題を耳にすることがあるけど、でも本当に知らないことは耳に入って来ないほど遠くの場所で起きていること、それを想像できないこと、転嫁することに警鐘を鳴らしている本。

「クララとお日さま」 カズオイシグロ
翻訳された本ですが、初めから日本語で書かれたかのようになじみがあって、ぽかぽかとあたたかく伝わる日本語訳です🌻
クララはAIなのですが、非常にたくさんのことを処理できるように学習をしていて、胸が痛くなるような状況の中にいるときにも、こんなときはこうする、と静かに判断することができるAIです。家族のテーブルに一緒に座ってる時に、AIはごはんを食べたりしないので、そのことが違和感に思えてしまいます。ごはんを食べない、疲れないAIを物語で追っていくと不思議な感覚になってしまいました。
クララの言動に期待してしまったり、もっと喜んだり悲しんだりしていいのにと、熱くなってしまうたび、そうだった🙄クララはAIだったと、何度も思い出さなくてはいけません。3分の1ほどまで読んでいる途中なのですが、村上春樹の長編を読むときのような、その長さに嬉しいため息が出てしまうし、世界観にじーんと嬉しくなる本でした。

ほかによかった本
「植物は知性を持っている」 マイケル・ポーラン

先日は秋田中古車買取センターに、植物の贈り物をいただきました。ありがとうございます。後日ブログでご紹介したいとおもいます😊


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